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拙訳『マハン海戦論』が刊行されます。

原書房から拙訳『マハン海戦論』が刊行されます。Alfred Thayer Mahan, Mahan on Naval Warfare, Allan Westcott, ed. (London, 1918)の全訳で、『コーベット海洋戦略の諸原則』と同様に詳細な註をつけ、地図をいくつか追加収録してあります。
 

『海上権力史論』や『海軍戦略』で有名なA.T. マハンは、生涯に二〇冊の著作を刊行しています。米海軍兵学校教授のアラン・F・ウェストコットが編集した本書は、マハンの著作のうち一三冊からの抜粋集で、海軍戦略・戦術、海軍史、海軍政策、地政学的分析、時事評論など多岐にわたる論考が四一章に整理されています。マハンの海軍戦略や歴史叙述、世界観、国際情勢の戦略的分析の核心を浮き彫りにする構成で、マハンの思想の全体像を掴むのに好適な書です。

 

本書は大きく三部に分かれており、第一部は海軍戦略と海軍戦術に関する原則に焦点を当てています。第二部はマハンの歴史叙述の抜粋で、シー・パワーの興亡、海軍戦略と戦術、指揮と統率に関するマハンの見解が浮き彫りになります。第三部は海軍政策と国家政策に関するマハンの時事評論からの抜粋で、地政学者および戦略アナリストとしてのマハンの世界観、さらにその変化が読み取れます。


類書として麻田貞雄編・訳『マハン海上権力論集』(講談社学術文庫)がありますが、編集方針が異なりますので内容はほとんど被っていません。『マハン海上権力史論』や『マハン海軍戦略』と一部内容が重複していますが、完全な新訳です。一九一八年の刊行から第二次世界大戦まで米国の海軍士官教育に利用された教科書で、訳者あとがきでは当時の米海軍の歴史教育についても言及しております。
 
既にAmazonで予約が始まっていますし、近日中に書店にも並ぶと思いますので、興味がある方は手に取っていただければ幸いです。

目次:

 

図表一覧  010
編者序文  011
第一部 海軍の基本原則  027
 第一章 歴史研究の価値  028
 第二章 「理論的」訓練 vs 「実践的」訓練  033
  歴史的事例  033
  実践的とは何か?  035
 第三章 シー・パワーの諸要素  042
 第四章 用語の定義  080
  戦略、戦術、兵站  080
 第五章 根本原則  082
  中央位置、内線、交通路  082
  集中  093
 第六章 戦略位置  103
  (1)立地条件  104
  (2)軍事的強さ  106
  (3)資源  109
 第七章 戦略線  111
  交通  111
  海上交通の重要性  113
 第八章 攻勢作戦  116
 第九章 防勢の価値  126
 第一〇章 通商破壊と封鎖  131
  決定的な制海  139
 第一一章 メキシコ湾とカリブ海の戦略的特徴  141
 第一二章 海軍運営の基本原則  156
  対立する要素  156
  イギリスの制度  162
  米国の制度  167
 第一三章 服従の軍事規則  169
 第一四章 海戦への備え  173
第二部 歴史におけるシー・パワー  181
 第一五章 孤立により疲弊した国家  182
  ルイ一四世治下のフランス  182
 第一六章 イギリスのシー・パワーの発展  187
  ユトレヒトの和約(一七一五年)後のイギリス  187
 第一七章 七年戦争の結果  194
 第一八章 一八世紀の海軍戦術における形式主義  203
 第一九章 新しい戦術  208
  ロドニーとド・ギシェン、一七八〇年四月一七日  208
 第二〇章 アメリカ独立戦争におけるシー・パワー  214
  チェサピーク湾沖のグレイヴスとド・グラス  214
 第二一章 革命によって士気をくじかれたフランス海軍  222
 第二二章 一七九四年六月一日のハウの勝利  226
 第二三章 コペンハーゲンにおけるネルソンの戦略  238
 第二四章 イギリスの第一防衛線  249
 第二五章 トラファルガーの海戦  256
  「ネルソン・タッチ」  262
  戦闘  272
  トラファルガーの海戦後の通商戦争  289
 第二六章 一八一二年戦争〈米英戦争〉の全般的戦略  296
  北部戦役の結果  304
 第二七章 米西戦争の教訓  311
  「現存艦隊」の可能性  311
 第二八章 サンティアゴ封鎖  324
 第二九章 「現存艦隊」と「要塞艦隊」  331
  日露戦争中の旅順戦隊  331
  分断された戦力  346
 第三〇章 対馬でのロジェストヴェンスキー  354
第三部 海軍政策と国家政策  363
 第三一章 領土拡大と海外基地  364
  ハワイ併合  364
 第三二章 モンロー主義の適用  368
  英米権益共同体  368
 第三三章 米国と日本の変化  377
 第三四章 太平洋における米国の権益  380
 第三五章 ドイツ国家とその脅威  383
  イギリスのシー・パワーの砦  388
 第三六章 島国の位置の利点  390
  イギリスと大陸列強  390
 第三七章 政治発展による海軍政策と海軍戦略の偏向  399
 第三八章 海上における私有財産の拿捕  411
 第三九章 戦争の道徳的側面  426
 第四〇章 戦争の実際的側面  433
 第四一章 海軍力を求める動機  441
附録  445
 マハンの年譜  446
 名誉学位など  448
 公刊著作一覧  448
訳者あとがき  451
索引  485


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