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Military Orientalism by Patrick Porter

Military Orientalism: Eastern War Through Western Eyes (Critical War Studies)Military Orientalism: Eastern War Through Western Eyes (Critical War Studies)

C Hurst & Co Publishers Ltd 2009-07-01
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上記の本について、パトリック・ポーター博士による出版記念講演がありました。同じカレッジとはいえ、より専門色が強い防衛学科(統合軍指揮幕僚大学との併設で、基本的に軍関係者の教育に携わる)に所属している方です。アルカイダやタリバン、ヒズボラなどを相手にする中で、米軍も文化的転回(cultural turn)を迎え、90年代に賛美されていたRMAから文化へと関心が遷っているとのこと。しかし、ポーター氏は、こうした文化への関心(イスラム原理主義は中世以来の文化的コードに縛られていると考え、その前提に立って米軍として取るべき行動を選択する)はしばしば誤解に満ちていると主張し、サイードに倣ってこれをミリタリー・オリエンタリズムと呼びます。

ポーター氏によれば、イスラム原理主義者は(他のあらゆる集団についても同様ですが)、むしろローカル/グローバルな政治利害の中で戦略・戦術・文化的コードを変化させる柔軟さを持ち、自らの文化的表象を意図的に広めているとのこと。CIAの女性が、自分たちにオリエンタリズムは一切無いと断言しながら、タリバンが中世の価値観で動いているとの主張を続けたという下りには、かなりの笑いが起きていました。文化は非常に重要。でも現在の文化理解は間違っている、という結論でした。

日露戦争に触れていることもあって本も一部読んだのですが、現代的関心と歴史研究が非常に上手く融合されていると思います(博士号は歴史学)。前日にはテルアビブ大学のアザー・ガット教授が「変化する戦争の性質(The Changing Character of War)」というタイトルで講演していましたが、個人的には議論も含めて今日の講演の方が面白かったな、という印象でした。ちなみに、著者の議論については、仏ルモンド紙のインタビューや米陸軍刊行の雑誌記事でも知ることが出来ます。

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