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  • 2017.10.22 Sunday
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無事終了!

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ハドソントラスト海軍史カンファレンス@オールソウルズ・カレッジですが、大過なく終了しました。二日間で延べ60人を超える出席者に恵まれ、部屋の収容人数を理由に出席希望を断らねばならないほど。オックスフォードでの開催に加え、近年イギリスでは海軍史に特化したカンファレンスが開かれておらず、また隔年開催されている米・豪の海軍史国際会議の開催年でなかったことも幸いしたのか、英米豪を代表する海軍史家に加え、各国の陸海軍士官や院生が一堂に会しました。さらに、ゲストスピーカーとしてティム・ローレンス英海軍中将(アン王女の配偶者!)も。

私の報告は第一パネルの二番目で、コメントのスコアは中将×1、少将×1、教授×1、院生×1。ご自身が「戦略防衛再考(Strategic Defence Review)」に関わっていたからでしょうか、中将のディナースピーチでは「改革」を扱っていた私の研究にも触れてくださいました。フォーマル・ディナーではタキシードとハイテーブルを初体験(タキシードを借りたMoss Brosの不手際で少々苦労しました)。ディナーとデザートの間にはカレッジ内のツアーもあり、チャペルと図書館をストローン教授に案内していただきました。

二日目最後のパネルでは英米豪の著名な海軍史研究者がそれぞれ現代の海軍と海軍史の将来について語りましたが、彼らの関心がアジアにも向けられていることを知り、心強く思いました。カンファレンスを通じて熱い議論が交わされ全体としては成功だったと思いますし、オーガナイザーとして何より大きな問題なく終わってほっとしています。二人の仲間にも恵まれ、これだけの規模のカンファレンスに立ち上げから関われたことは、非常に有益な経験となりました。

アブストラクトなど。

ハドソントラスト海軍史カンファレンスを週末に控え、自分のペーパーの準備とカンファレンスの準備などで忙しい日が続いています。オックスフォードでの開催のためカレッジとの交渉などに関わってはいないのですが、それ以外の作業は極力引き受けるようにしています。そんなこんなで、要旨集が出来あがりました。

報告者もそうですが参加者もVIP揃いで、なんとロイヤル・ファミリーのお一人(英海軍中将)が出席されます。初日夜はオールソウルズ・カレッジでのフォーマルディナーで、ブラックタイ着用の予定。予想以上に事が大きくなってしまい、また自分の発表の準備もしなければならないので落ち着きません。

カンファレンス報告者決定。

今年三月開催のハドソントラスト海軍史カンファレンスの報告者が決定しました。発表の公募、選定まで全て三人の院生で行っていますが、地の利、時の利を得たのか非常に多くの応募があってかなり大変な作業となりました。今月13日に雪が降る中オックスフォードまで電車で行き、なかなか幻想的な景色を見つつマートン・カレッジ(Merton College)のコモンルーム(Middle Common Room, MCR)で延々六時間話し合った結果は、以下の通り。

Panel 1: Manning Navies
* Samantha Cavell: From Shortage to Surplus: Crisis in the Creation of Young Officers, 1790-1815
* Daniel K. Benjamin: Golden Harvest: The British Naval Prize System, 1793-1815
* Jeremiah Dancy: A New Look at Naval Impressment: Myths and Reality of Royal Navy Manpower, 1793-1801

Panel 2: Preparing Navies
* Gareth Cole: The Office of Ordnance and the Supply of arms to the Royal Navy, 1780-1815
* Hiraku Yabuki: Precursor to Fisher's Reforms: A Perspective from China and Australian Stations, 1901-1904
* Marcus Faulkner: The B-Dienst and the Kriegsmarine: Organization and the role of signals intelligence within the German Navy during the interwar period, 1919-1939

Panel 3: Thinking Navies
* Gabriela Frei: The Influence of International Maritime Law on Naval Strategic Thinking in Great Britain, 1870-1889
* Greg Kennedy: Friend or Foe: Britain's Assessment of the United States as a Naval Power, 1904-14
* Arrigo Velicogna: Road to Failure: Imperial Japanese Navy tactics, technology and doctrine, 1918-1940

Panel 4: Peace-Keeping Navies
* Britt Zerbe: The War of American Independence and the Creation of an Imperial Rapid Reaction Force
* Joshua D. Newton: Support to Suppression: The Navy and the Atlantic Slave Trade, 1790-1820
* Howard J. Fuller: 'As amiable as invincible': Ironclad-Monitor U.S.S. Monadnock, Naval Power-Politics & the Spanish Bombardment of Valparaiso, 1866

Panel 5: Fighting Navies
* Tim Voelcker: The Effectiveness of Not Using Naval Firepower
* Robert Johnson: Projecting its Strategic Power: The Royal Navy & the Anglo-Persian War, 1856-57
* Holger Afflerbach: 'Sinking with Flying Colours?': Surrender in European Navies from Elizabethan to Our Times

この他、二人の著名海軍史家(Prof Andrew Lambert & Prof NAM Rodger)による基調講演に加え、アメリカ・オーストラリアの研究者も交えてパネルディスカッションが行われます。すでに座席もほぼ埋まっており、前評判は上々のようですね。

Hudson Trust Conrference in Naval History

オックスフォード大学オールソウルズ・カレッジ(All Souls College)にて、2010年3月26-27日に博士課程院生が運営する海軍史カンファレンスが開催されます。ひょんなことから発起人の一人として組織委員会に名を連ねていますが、海軍関係の財団(Hudson Trust)から助成(5000ポンド!)を受けたり、著名な海軍史家に基調講演を頼んだりで意外と大規模なイベントになりました。

オックスフォード大学にはもともとプロパーな海軍史家と呼べる方はいなかったのですが、最近ニコラス・ロジャー(N.A.M. Rodger)が海軍史教授としてエクセター大学から移籍してきました。今年のカンファレンスはロジャー教授の就任祝いの面もありますが、今後も継続的に開催していくのが組織委員会の願いで、そのためにも第一回のカンファレンスを成功させたいところです。

カンファレンスのウェブサイトも作りました。ご関心のある向きはどうぞご覧下さい(報告者も募集しております)。
http://www.navalhistory.jp/hudsontrustconf/

AJC2009を振り返って。

AJC2009も大過なく終了したところですが、振り返ってみると軍事史・海軍史のプレゼンスが随所に感じられた気がします。報告からもそれは顕著でしたが、コメントでも戦争との関わりや軍事史・海軍史の研究の重要性が指摘されていました。

先日参加させていただいた兵器産業・武器移転史フォーラムももそうですが、研究拠点が増えつつあるようです。もちろん各研究者がきちんとした研究を積み重ねていくのが一番重要だと思いますが、日本でもこうした基盤が整いつつあるのは心強いことです。

さて、ポスターを作らせていただいたわけですが、それに関連してちょっとしたハプニングも。二日目だったでしょうか、とある学生さんがポスターを見て、パンチ誌に関する国際会議と勘違いして覗きに来ていました。Mr Punchの影響力に脱帽。

AJC2009ポスター。

日英の歴史家が集まるAnglo-Japanese Conference of Historians(日英歴史家会議)というのが、三年おきに開催されています。今年は東京大学本郷キャンパス山上会館大ホールでの開催(2009年9月16-19日)との事。イギリス留学中の諸先輩方による若手研究者セッションもあるようなので、一時帰国したときに顔を出そうと思っています。

これに関連して、学内掲示用ポスター作成の依頼を受けたので簡単なものを作りました。→PDF[166kb]

イギリス近現代史をやっている方ならご存じであろう風刺漫画雑誌パンチ(Punch, or the London Charivari)から、挿絵を引用させていただきました。パンチ氏、地球で蹴鞠をするの図。報告のアブストラクトをお読みいただけると、何となく意図する所は伝わるんじゃないかと思います。

"Publishing"のワークショップ。

キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)に限らないと思うのですが、英国の大学・研究所などではしばしば博士課程の学生向けにリサーチスキルについての分野横断的なワークショップやセミナーが開催されています。なかなか日本にいたときにこうしたワークショップなどに出会う事がなかったので、興味を引かれたものについては極力顔を出すようにしています。これまで参加したのはIHRでは近現代史史料、戦争研究科では将来のキャリアを築くスキルなどについてのもの。今日参加したのは、雑誌論文投稿に関する実践的なtipsを教授するものでした。E-journalの会社の方がタイトルの付け方からデータの見せ方、論文がどういう手順を経て掲載されるのか、レヴュアーやエディターとの付き合い方まで、実体験を基に教えてくれます。その後は編集委員の生の声を聞く事もできました。話される内容は理系に偏っていましたが、意識する点は文系でもそんなに変わらないんじゃないでしょうか。もちろん指導教官などからのコメントも重要なのですが、少し違った角度から論文の書き方を学ぶ事ができて、非常に有益でした。

ワークショップに参加した後はSOASへ移動し、昨日コピーし損ねた論文をコピーしてきました。実は昨日訪れた際には図書館の受付の方の対応がひどく、久しぶりに体感した悪い意味での「イギリスらしさ」に辟易としたものですが、今日の方の対応は非常に良くて満足です。

連日のセミナー。

大学は年度末テスト期間のようで学部生やMAの院生は大変そうですが、授業をしなくても良い先生は時間を取りやすいからなのか、ここぞとばかりに重要なセミナーやらカンファレンスやらが連日続いています。例えば、一昨日から二日間、ブリティッシュ・アカデミーではグローバル・ヒストリーに関する国際会議が開催されました。日本でも名前の売れている研究者ばかりの、非常に大盛況なカンファレンス。なんとエリック・ホブズボームの姿もありました。本格的な立ち上げから10年を経て、研究手法の問題点や可能性を再検討してみようという企画です。今日はLSEへ行き、ニール・ファーガソンの刺激的なレクチャーを拝聴。現代史研究とアナロジーの有効性、といった内容でした。最近また、第一次大戦期の財政について立て続けに論文を発表しているようなので、フォローしていかないといけません。来週もいくつか重要な研究会がありますが、その中でもバークベックで開催される戦争の文化史的研究に関するラウンドテーブルが楽しみです。

写真の建物はブリティッシュ・アカデミーですが、かつてはグラッドストンが居を構えていました。近くにはパーマストンら大物政治家が軒を連ねて住み、四つのジェントルマンズ・クラブが並んでいます。この一角にはイギリス帝国を支えた人々の銅像がならび、在りし日のイギリス帝国を忍ぶことができます。


Japan-UK 150 Conference(続報)

キングス・カレッジ・ロンドンで開催される Japan-UK 150 Conferenceの続報です。英国海軍を代表してRear Admrial Chris Parryが報告することになったようです。オックスフォードで近現代史を学んだとのことで、面白い話が聞けそうですね。またカンファレンスのチラシができたようなので、リンク(PDF)しておきます。

Japan-UK 150 Conference

留学先であるキングス・カレッジ・ロンドンが、日英の軍事協力に関する国際会議を主催します。企画の中心になっているのは、博士課程を修了したばかりのアレッシオ。日本海軍、海上自衛隊を研究するイタリア人です。日英の研究者・軍人の間でも顔が広く、日本からも複数の研究者、更に自衛隊の退役将校も登場する模様。軍事史・戦略論それぞれの分野で第一線の研究者と実務家ばかりなので、かなり面白い国際会議になることは間違いなさそうです。

ちなみに、昨年から日英外交関係樹立150周年を記念する催しの一環であり、また(多分アレッシオの趣味で)日本海海戦の記念日5月27日に開催されます。日英関係の過去、現在、未来に興味がある方は是非。部屋の関係上要事前申込です。
Website: http://www.kcl.ac.uk/schools/sspp/ws/events/japan-uk/
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